

V o l :2001/015
Date:2001/9/18
◇GT選手権/第5戦 ツインリンクもてぎ◇
アメリカでは大変なことが起きてしまいましたねえ…、この地球上にまだあんな野蛮人がいて、マジであんな事をやらかすなんて…ちょっと信じられませんが、紛れもない事実のようです。世界中の国々のほとんどが、とんでもない蛮行だと思っているはずで、アメリカに同情的だと思いますが、それでもドルや株を売ってしまうのはしょうがないことなのでしょうか?ほとんどの国々が、今後の対処については様々な意見を持っているとは思いますが、とりあえず、かなりの国々がアメリカに同情的で声援を送っているのも事実だと思います。そういう中で『君たちにできる応援は献血だけではなく、消費を絶やさないことだ!』とでも、どこかの国の首相が叫んでくれないものかしら?『将来のことは心配するな!今は商品を買おう!迷ってた人は新車にしよう、コンピュータも新しくしよう、3年後を考えてた人は新築を買おう!オレに任せろ心配するな、その利潤が義援に廻るのだ!』とか叫んでみて欲しいよな、そしてそこから出た廃棄物はアフガンのほら穴に捨ててしまえ!…、そんな無責任な発言じゃダメなんだろうけど…。そうすりゃ、少々応援したいなって思ってる人たちが、景気と正義への義援に貢献できるじゃないか…、ただの義援よりいいような気がするけど…、どシロウト考え?やっぱり…。
まあ、そんな難しいハナシは国家的リーダー達に任せて、いよいよGTも終盤戦、いいとこ見せなきゃなあ…ファンの人たちにも申し訳ないし、だけどやっぱり気になるなあ…アメリカ、ナスカーは大丈夫かなあ…、11月だから大丈夫か?観に行くの…。
そんなこんなで「もてぎ」に入りました、ここのサーキットはVol,-8でもご報告した通り、過去5戦3勝の勝率を誇っているゲンののいいサーキットである。もちろん他に、野球の打率ほどの高打率で優勝しているサーキットなどはあるはずもなく、さらにこの先もここで勝ち続けられることなどは不可能に決まっていることだ。その確率はミナルディがワールド・チャンピオンを獲得すること以上に不可能なことである。ただ、6割の勝率ってのは大事にしたいし、できるだけ頑張って行きたい、何となくいいことがありそうな気がするのは、ここのフレンドリーなスタッフ達にもその理由はあるのだろう。ストックカー・スクールでたびたびここを訪れていることや、懐かしい鈴鹿からのスタッフ達もいることなどで、僕のホームコースの一つといっていいし、何ともやる気を起こさせてくれるコースなのである。
今回のレースは、ありがたいような恥ずかしいような…「救済措置」ってのが我々に適用されている。シーズン中、不振な成績に終わっているチームに対して適用される措置であるが、いつも20%位のチームがその恩恵を受けている。これは高騰し続けるレースコストを抑える意味に於いてはかなり有効かもしれないが、昨年のチャンピオンである我々がこの措置に甘んじていることはとても残念なことだし、恥ずかしいことだと思っている。それにも増して、レースの成績がこういったことでコントロールされるのではなく、シーズン初頭の適切なレギュレーションと、コスト高騰を招かない健全な努力でのみ決せられるものであってほしい。レース経験も浅い初参戦のチームに予選で先を越されるのはちょっと耐えがたいものがあるし、ファンも観ていて不思議に思う事だろう。とは言え、もはや我々もこのチャンスにすがるしか後がない状況だし、有効に使わせてもらうことにしよう…、エンジン吸気口に取り付けられたリストリクター径の1mmアップは、およそ15馬力程度の出力アップを果たしているようだ、最高速に於いては8Km/h程のゲインである。その結果、渾身のアタックで得たポジションは5番手、少々くたびれてきたシャーシーを考慮しても決して良いポジションとは言えない。僕らの前には、ここまでの好成績で得た60〜80Kgものウェイトを積まされたクルマたちがいて、彼らとこの先互角に戦って行くには、このままず〜っと救済を受けていたいような状況である。
それでも久しぶりの好ポジション(前回は13位、前々回は9位である)からのスタートに僕は静かに燃えていた。決勝日に行われるの朝のウォームアップから、マシンのコンディションの確認に止まらず、スタート直後を想定したライン取りやギヤ選択をして走り、そのラインのグリップ力やアクセルタイミングの限界を試していた。何としても表彰台を掴み取るための努力は、ありとあらえる方向から試さなくてはならない、「スタートで前に出る」そして「クイック・ストップ」、これしか今回は考えられない、あとはセカンド・ドライバーの頑張りだ…。
満を持してのスタートは完璧に上手くいった、筋書き通り展開である、その結果、2コーナーを立ち上がったところで2番手をゲットすることに成功した、予想以上の結果といえるだろう、できることならこのままポジションを保って、自分のパートを走り切りたいもんである、しかしその願いは意外にもGT500によって砕かれることになった。今や300Kmのこのレース距離をスプリントのように走り切るこのレースで、GT500も300もコンマ数秒のロスをも許すことはできなくなっている。連続した3台の500が迫って来たが、2台目と3台目の間に1秒の間隔があり「抜けない」と判断して2台を譲った僕のターンインと、何が何でも抜こうとするブレーキロックさせたGT500が接触し、そのポジションは4番手へと後退した。後に謝罪を受けたので大きな問題としなかったが、混戦を使って前に追いつくチャンスとしたいのは分かるが、こちらも2番手のクルマなんだぞ…、アタマが回らなくなってるとしか思えない、この辺については僕が声を高くする前に主催者・管理者のほうで動きが出ているので、今後の対処に期待したい。その後なんとか2番手を奪い返し、ピットイン、ぶつけられたリアの補修で遅れた3位のポジションから、セカンド・ドライバーの余郷君が2番手を取り返し、その後も追いすがるユニシアジェックスのシルビアから逃げ切って今シーズンGT選手権では初の表彰台に立つことになった。その後、ストップしたユニシアジェックスの間隙を突いて、タイサンの24号車が3位に入り、チーム・タイサンとしては久々の好成績2〜3位を獲得することになった。
次回は10/7、スーパー耐久第7戦、菅生(仙台)そして10/28、GT選手権、第6戦、鈴鹿と続きます。鈴鹿のレースでは、また子供たちをたくさん招待するキャンペーンをやりたいと思っています、皆様も「福山応援席」にぜひ、お越し下さい。
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